自分に優しく寄り添うこと
「精神を病み自ら死を選ぶ」シチュエーションってのは色々あるけど共通して言えるのは「心の声を無視し過ぎたこと」である。
ただ真面目にちゃんとやろうと、その場を波風立たないようと上手く切り抜けることに尽力しすぎて自身の心の悲鳴に気づかない。
自分にウソをつき過ぎて、自分の本当に好きなことややりたいことがわからなくなってしまったんだな。
人間は「したくないのにしなければならない」という事態に直面した時、ものすごく心に負荷がかかる。
だから心の病気になる。
競争社会に生きていると、どうしても「◯◯より△△の方が優れている」とか「◯◯は勝ち組で△△は負け組」とか
いちいち順位分けして人の価値を値踏みされることがある。ネットやSNSを見てもそれは顕著だね。何かに特化しててちょっと失敗すれば激しい非難に遭う。まるで聖人君子のように振る舞わねば、人間じゃないという風に言及される。
でも、そんな価値基準は時と場合によるし分野にもよる。実は、親であろうと上司であろうと(人生経験が豊富と自称する(笑))年上であろうと社会的地位のある者であろうと誰も誰かを評価する資格なんてない。
ある会社では無能だったけど別の会社では有能だったなんて話はよく聞く話だし
文明社会では「頭脳派」だが、
明日隕石が落ちてサバイバル生活を余儀なくされた時、最も重視されるのは「肉体派」だ。
精神を病んでいる人間は努力が足りない、
頑張れば、前向きになれば全て解決するんだという思想はお花畑だし、そういう考えがより一層病気の人を苦しめる。その人に寄り添っていない、他人と比較した価値基準で物事を見ているからだ。
比較対象は常に昨日の自分だ。人生の目的は出来るだけ他人をマウントして蹴落としてのし上がることじゃない。どれだけ周りに惑わされず自分の心に付き従えるか試すゲームだ。
別にムリして頑張る必要はないし、本当は後ろ向きになりたいのに前向きになることもない。
少しずつ少しずつマイペースに、前へ進んで行けばいいんだ。